2008年10月30日木曜日

みやさん

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキ小屋ニイテ
東ニ病気ノ子供アレバ
行ツテ看病シテヤリ
西ニ疲レタ母アレバ
行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニソウナ人アレバ
行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイウモノニ
ワタシハナリタイ

前回の内容とも少し関連させて、まじめに損得の話。

 宮沢賢治の詩のような人は「損」だという、なんとなーくの共通認識はおかしいです。こういう人は「得」です。

 いま、「損」っていう共通認識って書いたけど、実は立派な生活者はこの「得」について十分な智賢をもっていると自分はなんとなく思います。妹は仕事のエステでまつげのエクステ部門において店1番の成績らしいです。妹はまだ入って2年目。一体どんな秘密があるんだと自分が聞くと(自分は妹に限らず人のこだわりを聞いたり気づいたりするのが好き)、妹は「秘密というより、仕事をマニュアル化せずにお客さんのやってほしいようにやってあげる、つまり一番やって欲しいことに気づいてあげる」だそうです。なるほど、妹は自分の「得」についてよく考えてるなーと思いましたわ。これ、おんなじことを学生時代のすごくよく出来たバイト先の店長にも感じたました。

 宮沢賢治の詩では自分を殺して他人に尽くすさまが刻々と書かれてるけど、結局これって全部自分のためなんすよね。作家の保坂和志はミヤケンのことを21世紀の詩人と称してますね。ほんとそうだと

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