2008年4月5日土曜日

世情

 最近の世情について。少し長め。久々になんかいろいろと書く。

 お疲れさま運動という世にも奇妙な運動に出くわす。運動家たちのほうが本質的に疲れてる感じがして、暗い気持ちになる。

 ちょっと前はフリーハグなんつう運動に出くわす、プラカードをもった男性がすごく切実そうな感じがして、暗い気持ちになる。

 あと硫化水素って。なんつう凶暴な4文字熟語やねん。じつに鋭角な名前や。なんか報道ではぼやーっとした感じやけど、ほぼ自爆テロやんか。なんでそんなことになんねん。

 中国もチベット側も市民を小ばかにしてる。オリンピックを単純に楽しみにしている市民、つまり日々の単純さから逃れる娯楽としてオリンピックを捉えている大勢の人々を徹頭徹尾無視してる。僕はそういう市民を無視した姿勢にとてもイライラする。国家のこういう姿勢はとても怖い。 あと真剣に中国とチベットの問題を考えてきた人は(問題の複雑さから目をそむけずに頑張ってきた人)、どんだけ事態を単純化させたらきがすむねんと怒ってほしい。
 
 小林秀雄の本を読むと昔の日本人は(本居とか徂徠とかは)考えるということをあきらめなかったと書いてある。常識とかに惑わされず自分の主観にもとずく王道があるのだとちゃんと信じたと。孤独な作業だと思うけど、立派だなって心から思う。 僕は小林のほかに森達也も好きなんやけど、二人はほんと似ている。小林は右翼的文脈でみられ、森はネオ左翼って呼ばれてる。でも二人イデオロギーが大嫌い。さらに痛快なのはどう見られてもどうでもいいやとちゃんと思ってる。

素敵な大人。

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