2008年2月20日水曜日

悪夢探偵

 スピード感というのは映画において、凄い重要な要素を含んでいると思う。カットを細かく割る、音楽に合わせて割る、カメラをもって走る。カメラを放り投げてみる。カメラマンもろとも大砲に押入れ、人間大砲として被写体めがけて撃ってみる。クレーンを高速で作動させる、いっそクレーンもろとも大砲に・・・。いやもっとあるし、映画のスピードはそういう物理的な方法論だけでもないだろう。スピードってのは観客をあきさせないためには重要で、ハリウッド映画は概ねスピード感があるものが多いでしょ。で、日本映画にはあまりない、スピード感て。予算の影響は大きいとは思う。カメラを複数用意したり、CG使ったり、大砲も・・・、ね。

 で、『悪魔探偵』はスピード感を得るための仕掛けが尋常じゃないんすよ。大砲どころじゃない。もう塚本監督の作家性はスピードにありと断言したい。ハリウッドでは正確にはまねできないでしょう。スピードを狂信的に求めて、それが作家独自の芸術になってるから。ダークで素晴らしい美術もスピードに観客を誘うための巧妙な仕掛けの一つだと思うな。とにっかく過剰。

 『悪夢探偵2』は映画館で見ます。スピード!スピード!スピード!を期待します。ああ楽しみ。

0 件のコメント: