2009年6月1日月曜日

トウキョウソナタ

 黒沢清は凶暴な作家。黒沢清がとると、ホラーは当然のこと、恋愛映画も凶暴になり、家族映画も凶暴になる。

 凶暴というのは文字通りの意味ではなく、ジャンルにえも言われぬ凶暴性、ジャンルの横断性がやどるということ。それは黒沢清が、映画は本質的にフリークスな見せ物であるという意識から生まれているんだと思う。
 香川照之がゴミの山にぶつかっていくシーンのあの不自然さ。車のシーンのあの不自然さ!時間軸を突然ずらすあの不自然さ!!ラストカットのあの不自然さ!!!

 流石、日本映画の裏番長です。



  

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