2010年10月23日土曜日

DCPRG

DCPRGを見に行く。

一番有名なミラーボールという曲で幕が開き、KBSホール名物のステンドガラスが現れるという演出は僕は嫌い。それで盛り上がる感じも苦手。
それ以外は、魔術的で、エキゾチックで、2010年の音楽の旅といった様相で、なんとも良かった。

 細部を聞くことが、音楽を聞き取れる証だと思って、高校生の頃とかなんかようわからんがベースラインばかりを聞いていた。それがどうもしゃらくさく、なんか似非インテリのような聞き方だと思い、そういう聞き方をやめ、大学生の後半ぐらいから全体の雰囲気や情緒に、聞き方の中心を移した。そうするとやっぱり音楽の情緒的な部分や、雰囲気の機微のようなものはよくわかるけど、細部を選び聞くという感性が発動されにくくなっていた。ただ今回のDCPRGは、ある種凶暴な音楽の魔力で、細部を聞く、選ぶという感性を無理矢理発動させられた気がした。音楽のある種押さえていた快楽が蘇ったというか。

 このタイミングでそういう風なことを感じ取れたのは、よかったと思っている。

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