2011年2月23日水曜日

音楽の語り方

 何を今更って感じかもですが、ソイルピンプって良いバンドですね。いや、バンドの存在は当然知ってたんやけど。改めて、かっこいい。メンバーが特別な技能を携えた良いバンドです。スポーティーで非統制的な魅力。

同じビバップを下敷きにしていても、例えば、邦楽ジャズでも菊地成孔ダブセクステットはその対極で、文化的で統制的な魅力。セクステッドはダブという名前がつくだけあって空間の処理が特徴的。特にクラッシュシンバルの音が凄い。ソイルは空間を手数で埋めてる感じ。

 ただどちらも単純化して語っていますが、やはりことはそんなに単純ではないのです。どちらも音楽の魅力、音楽力でさきほど書いたような言葉のイメージを悠々と飛び越えるような魅力があります。音楽を聞いているうちに、言語中枢で感じているイメージがどんどん蕩けて、ただただ音楽ですな、という風になる。音楽は言葉に成り得ない。音楽は音楽。即時性を求めては言葉に成り得ない。でも即時性をもとめないで、整理を加えると、芸術を語る言説は学問、イデオロギーおよびジャーナリズムに限定されがち。一歩踏み込み、分析となると、楽聖とかを勉強しないと手が出ないことになる。

音楽を上手に語ってみたい。その点でくるりがHPで連載していた、アルバムの楽曲を解説していた企画は、上手に音楽のことを語っていたと思う。http://www.quruli.net/smile/newspaper/

 

(ダブセクステットじゃないけど)

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